こんにちは、AI動画編集研究所はやかです!
「Geminiで台本や画像を作って、YouTubeに投稿したい!」 「でも、AIで作ったコンテンツって、著作権的に大丈夫なの…?」 「ある日突然、チャンネルが削除(BAN)されたりしない?」
AI活用が進む一方で、こういった「権利関係の不安」を感じて、あと一歩が踏み出せないクリエイターは非常に多いです。 せっかく育てたチャンネルが、ルールの見落としで「収益化停止」になったり、最悪の場合「削除」されたりしたら、泣くに泣けませんよね。
結論から言います。 Geminiで作ったコンテンツは、YouTubeで問題なく収益化(商用利用)可能です。
ただし、車と同じで「交通ルール」を知らずに運転すれば事故ります。 「やってはいけないNG行動」と「安全確認のアクション」さえ知っていれば、怖がる必要は全くありません。
今回は、Googleの規約やYouTubeの最新AIガイドラインに基づき、動画編集者が知っておくべき「AIの安全な使い方」を徹底解説します。
Geminiの生成物は「商用利用」できる?
まず一番の不安。「これでお金を稼いでいいの?」という点です。
結論:所有権は「あなた」にあるのでOK!
Googleの生成AI利用規約(Generative AI Additional Terms of Service)によると、生成されたコンテンツの「所有権」はユーザー(あなた)にあります。
つまり、Geminiで作った文章をブログに載せたり、画像をYouTube動画に使って広告収入を得たり、グッズにして販売したりすることは公式に認められています。
重要:無料版と有料版の「データ」の扱いの違い
ただし、「入力した情報の扱い」には注意が必要です。
- 無料版: 入力したプロンプトやデータが、AIの品質向上のために学習に使われる可能性がある。
- 有料版 (Google AI Pro): 入力データは学習に使われない(プライバシー保護が強力)。
もし、クライアントワークで企業の「未公開情報」や「個人情報」を扱う場合は、情報漏洩を防ぐために有料版を使うのがマナーであり鉄則です。自分の趣味動画なら無料版でも問題ありません。
疑問2:一番怖い「著作権侵害」のリスクと回避策
「AIが作った画像が、既存のアニメキャラに似てしまったら?」 これが最も警戒すべきリスクです。
1. 「意図的」な侵害は論外
プロンプトに既存のキャラクター名や作品名を入れるのは絶対にNGです。
- NGプロンプト: 「ピカチュウが走っている画像」「村上春樹風の小説」
- OKプロンプト: 「黄色い電気を帯びた小動物のモンスター」「不思議な雰囲気の現代ファンタジー小説」
Gemini (Nano Banana Pro) は優秀なので、有名キャラを描けてしまいますが、それを動画に使えば著作権侵害で訴えられるリスクがあります。固有名詞は避けるのが基本です。
2. 「意図せず」似てしまった場合の確認アクション
ここが重要です。 「オリジナルのつもりで『電気ネズミ』を作ったら、ピカチュウそっくりになってしまった…」 AIを使っていると、こういう事故が起こり得ます。知らなかったでは済まされない場合があります。
動画にする前に、必ず以下の「安全確認アクション」を行いましょう。
- 検索結果に特定のキャラや作品がズラッと並んだ場合:
- 危険信号です。その画像は使わず、プロンプトを変えて再生成しましょう。
- 検索結果がバラバラの似た画像(一般的な写真など)ばかりの場合:
- 安全圏です。特定の著作物に酷似しているわけではありません。
この「ひと手間」を挟むだけで、炎上リスクを99%回避できます。
疑問3:AIで作ったもの「そのもの」に著作権はある?
逆に、「自分がAIで作った画像を、他人に勝手に使われたら?」という疑問です。
現在の日本の法律や米国の判例では、「AIが全自動で作った(人間が創作的寄与をしていない)画像」には、原則として著作権が発生しないという見方が強いです。 つまり、プロンプトを一発打って出ただけの画像は、法的には「誰でも使えるフリー素材」に近い扱いになる可能性があります。
対策:手を加えて「自分の作品」にする
動画編集者の強みはここです。 生のAI画像をそのまま使うのではなく、「Photoshopで色味調整」「テロップ合成」「エフェクト追加」などの「人間の手による加工」を加えましょう。
こうすることで「創作的な意図」が認められ、あなたの著作物として保護されやすくなります。
疑問4:YouTubeの「AIラベル」設定とは?
2024年から、YouTubeで新しいルールが始まりました。 「リアルなAI生成コンテンツを含む場合、投稿時に申告しなければならない」というルールです。
ラベル表示が「必要」なケース
視聴者が「現実だ」と誤解するようなリアルな表現が含まれる場合です。
- 実在しない人物が、実在するかのように喋っているリアルな映像
- 実際には起きていない火事や事件のニュース風映像
- 有名人の声をAIで再現した音声
ラベル表示が「不要」なケース(ここ重要!)
多くの動画編集者はここに含まれます。
- 明らかに非現実的なアニメーションやイラスト
- 美容フィルターや色調補正
- 台本作成やアイデア出し(企画)への利用
つまり、Geminiで「台本」を作ったり、「アニメ調のイラスト」を作って紙芝居にする分には、申告(AIラベルの表示)は不要です。 過度に怖がらず、ガイドラインを正しく理解しましょう。
まとめ:正しく恐れて、賢く使おう
AIは「無法地帯」ではありません。ルールを守れば、クリエイターの最強の味方です。
【AI動画の安全運転 3ヶ条】
- プロンプトに「固有名詞」は入れない
- 生成された画像は「Googleレンズ」で類似チェックする
- リアルすぎる偽映像には「AIラベル」をつける
この3つを守っていれば、垢BANや炎上を恐れる必要はありません。 安心してGeminiを活用し、クリーンなチャンネル運営を目指しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。「このケースはどう判断すればいい?」 もし迷うことがあれば、X(Twitter)で質問してください。 最新の規約変更などがあれば、すぐにシェアします!

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